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スマホを落とさなくても、狙われてる

 

「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」

で、ダークウェブが捜査の対象になってましたが、そこにはどんなものがあるのか。「闇ウェブ」セキュリティ集団スプラウト著 などを読んで、学んでみました。

 

p-each.hatenablog.com

我われが見てるのは、「サーフェスウェブ」表面て事ね。検索可能なサイト。しかし実際は検索で確認できないウェブコンテンツのが多い。それが「ディープウェブ」。多いどころか、サーフェスウェブはインターネット全体の1%だけだ、と。メールとかSNSの非公開ページはディープウェブに当たる。ヤバいのは、それの更に深いとこにある「ダークウェブ」これがサイバー犯罪の温床となる。

主に使われてる方法は、「Tor」「I2P」「フリーネット」の3つ。この本、2016年に発行されてる時点の内容です。「Tor」について多く書かれてます。「I2P」はThe Invisible Internet Project。「フリーネット」はビットトレントウィニーなどのP2Pスカイプもこの技術。ここにある情報を探すのは簡単じゃないので、入り口としてSNSが利用される。[フォローし、リツイートしたユーザーの中から抽選で、100万円をプレゼントする企画]に参加した人たちなんて、カモリストできあがりですよ。

みんなが「Tor」とかのツールを使ってるわけじゃないので、SNSで「野菜」とか「手押し」なんて隠語でやり取りしてる。SNSが「ディープウェブ」に分類されるの、ちょい納得。

有名なサイバー闇市場は「シルクロード」、名前が売れすぎて摘発されてます。その開設者のロス・ウィリアム・ウルブリヒトの逮捕に1章40ページ書かれてます。こういうトコで売られてるのは、麻薬、銃器、偽造パスポート・免許証、盗難した貴金属、流出情報、児童ポルノ、詐欺商材、ハッキングツール、未発表の脆弱性情報、殺人の請け負い、など。

後ろ3つあたりが、映画「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼 」に関連してた。作中のネットセキュリティ会社[ITガーディアン]の仕事は、企業などのシステムの脆弱性を突かれないように、管理することだと思われます。プログラムを地道にチェックするより、誰かが見つけた脆弱性を教えてもらった方が早い。それなら、ダークウェブを見て回ってチェックでしょう。セキュリティ会社の人は、しょっちゅうダークウェブを覗いてると想像できます。

 

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ダークウェブでの決済手段は主にビットコイン。匿名性が高く、即時決済だし、反社の人も口座が持てる。映画で、ITガーディアンの社長・笹岡がビットコインを盗みました。殺人の依頼をするには、これがたっぷり要るわけです。本業の会社の業績が良いわけでもないようなので、知識を活かして[盗む]ことにした、と。

ちなみに、映画で笹岡は、「美乃里を山に埋めてこい」と指示してますが、(ヤクザだったら)死体を山には埋めないそうです。最低でも1m以上掘らないと、掘り起こされる危険がある。ところが山の地面は、岩盤の上に腐葉土、葉っぱや枯れ草、木の根っこ、ジャマだらけ。実行犯ひとりじゃ、すごく手間がかかる。白石麻衣は別のドラマで山に埋められてますが、その時、地面から細くて長い腕をガバッと飛び出させました(まだ生きてた)。これじゃダメってことです。

ダークウェブで売られてる個人情報。住所・氏名・年齢・性別は基本。銀行口座・税務情報・債務情報・ネットサービスのアカウント、メールアドレスが付加価値。これらがいくらで出回っているのか。内容や国によるけど、概ね一人分のデータは1ドルだって。安っーーーー! もちろん付加情報次第で値段は上がる。それは、パスポート・身分証明書・クレジットカードのスキャンデータなど。

今、サイバー犯罪者の間で「カネになる」と最も言われてるのが、[医療・保険データ]です。医療機関や保険会社のデータベースが狙われている。マイナポイント目当てに健康保険証を登録して大丈夫だろうか?韓国のマイナンバー的制度RRNは、何度もサイバー攻撃され、国民の80%以上の番号情報が流出した(と考えられてる)。ハーバード大学が、実験で、この暗号化されたRRNを解読することに成功してます。

スマートウォッチに記録されてる健康データなんて、[セキュリティ]より[軽量・軽快]が優先で、常時接続。ハッカーからしたらチョロいものでしょう。

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健康データなんて、知られてどんな被害に遭うのか?そーいう[ごく親しい人しか知らない個人情報]が、成りすましに使える。知人に成りすまして、サイバー攻撃

他人のIDを奪い、本人に成りすまして、銀行口座を作る、ローンを組む、国からの援助を受ける。もうID泥棒は北米圏を中心に広がってる。被害者は「誰かが私に成りすましてる!」と主張するのも難しくなる。悪者は情報を書き換えちゃうので、本人が偽者と入れ替えられちゃう。怖っ、SNSのアカウントどころじゃなく、リアルで自分が乗っ取られる(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル. 

日本語は世界的にはマイナーなので、日本語サイトが狙われることは少なめ だそうだけど、その分、日本はサイバーセキュリティへの対応が遅れていた。今では、もう他の先進国も防御力は似たようなもん。今やサイバー空間の主導権は、完全に攻撃側に握られてる。個人にできることなんて、たかが知れてるけど、こういう世界があること知っておいた方が気構えが変わるよね。

でゅわ。

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