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戦争、人種差別、の割に明るい映画ー後篇

ジョジョラビット

2020年 アメリカ映画 109分

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p-each.hatenablog.com

 

あらすじ 後編 ネタバレとピーイチの意見を含ます。

ジョジョは、母ロージーと自転車でお出かけ。恋愛が最強だと言う母に、ジョジョはミサイルや筋肉のが強いと返す。恋をすると、おなかに蝶が飛び回る感じだと言う母。10歳の息子には、戦争やナチスより、楽しいことに興味を持ってほしいのです、母は。そーだろうな。戦時中じゃなくても、親子で川辺で遊んでいられる時期なんて短いもん。無邪気な子供でいてほしいわ。二人で並木道を自転車で走るシーンが気持ちよさそう。  

ある日、ジョジョは仕事の途中、ロージーを見かけた。各家の前にチラシを置いている。ロージーが去った後、チラシを見ると、反戦平和のメッセージだった。このあと会ったヨーキーは、「ユダヤ人に会ったけど、普通のいい人だった」と言ってた。

ジョジョは、エルサに、風呂に入れたげたり、姉インゲの服を着せたげる。仲良くなっていきます。”おなかに蝶”の描写=恋。風呂も食事も排泄も必要だから、都度ロージーが与えてただろうけど、その描写は無かった。ロージーが、「インゲが生きられなかった分、あなたには生きてほしい」と話すシーンはあった。

この辺りまで、戦時中だけど、慎ましくも、のどかな生活の映画だったのですが、不穏な感じになってきます。ジョジョとエルサが二人で仲良く過ごしてる家に、いきなりゲシュタポ(秘密国家警察)が乗り込んできた。5人の大人が入ってくるたびに挨拶「ハイルヒトラー」×5。めんどくさっ。もう「ハウ・ヒラ」くらいしか発音してない。

乱暴に家探しするゲシュタポ。エルサは2階に隠れて、見つからないように。ドキドキ・・・ここにキャプテンKも訪れる。ジョジョには味方っぽいけど、ユダヤ人エルサにはどうなの?ドキドキ・・・ゲシュタポの長がジョジョに「ナイフを携帯してないが、どこへやった?」ドキドキ・・・「ここよ」とエルサが現れた。

エルサは姉インゲになりきって対応。疑うゲシュタポに、ジョジョなす術なし。キャプテンKがフォローしてくれた。やはり、いい人。ここをやり過ごせた。

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 そして、ある昼間、ジョジョが蝶を追いかけていくと、絞首刑の吊るされてる脚が目の前に。それが!川辺で遊んだ、あの時の靴、ズボン、コート。(下半身しか映りませんが)見上げると、母ロージー!ほどけてる靴紐を結んであげようとするジョジョ。結べないわ。泣いて母の遺体に抱くつく。反戦のチラシを配ってたことが、ナチスにバレたせいです。そんなんで処刑て、どんどん人口が減って国力が衰えるやん。残された家族は憎悪するわ。恐怖政治、狂ってるわー。それより、あの優しくて美しくて毅然とした母が、こんなコトになってしまうとは・・・一気に悲しい戦争映画に。

ジョジョは家に帰って、2階へ。エルサは笑顔で迎えるけど、ジョジョの鬼の形相に、気づく。ジョジョはエルサの肩にナイフを突き立てた。エルサの肩に血がにじむ。ガードしたので傷は浅い。泣きながら部屋の隅に離れるジョジョ。慰めるエルサ。

ジョジョはゴミ箱をあさったりして食料を得て生活する。妄想ヒトラーはご馳走食べてる。エルサは椅子に座って本を読んでる。何日も過ぎてく描写だけど、食料もたないだろう。

リヤカーを引いて町を歩いてると、爆撃音が。他の兵士とバズーカ砲を運ぶヨーキーが通りかかった。声をかけると。ヨーキーは手を離しちゃってバズーカ発射。民家を直撃。暗い戦況だけど、コメディ感はまだあり。ヨーキーが「ロシア軍が襲ってきた。アメリカ軍も来る。イギリスもアフリカも。」ジョジョは「ユダヤ人、まだうちにいる。今じゃ彼女だよ。」ヨーキー「すごいじゃん。ユダヤ人よりロシア人のが最悪。犬と交尾するし、赤ん坊を喰うって。ヒトラーは死んだ。裏で悪いことやってた。」え!?ジョジョから、ヒトラーへのリスペクトが一気に消える。妄想ヒトラーを、キックで吹っ飛ばしちゃいます。

爆撃があり、ヒトラーユーゲントの女性講師が、ヨーキーに銃を、ジョジョに隊員服を与えて、応戦しろと。自身も銃持って立ち向かってく。「ドカーーン」やられた様子。兵士がいっぱい死んでる。ジョジョは物陰に隠れてやり過ごす。

空襲が収まり、外に出ると、建物は壊れまくり、人は倒れまくり。ジョジョアメリカ兵につかまる。連れてかれた先にキャプテンKがいた。「お母さんのことは残念だった」と励ましてくれる、いい人。アメリカ兵が近づいて来たら、ジョジョの軍服を脱がして「ユダヤ人めっ!」と叫んだ。お陰でドイツ軍ではないと思われ、ジョジョは解放された。

歩いてると、ヨーキーが座ってる。生きてた!小さな子が短い腕で抱き合う姿が可愛い。ユダヤ人の彼女も、もう自由だよ。」と、ヨーキー。

急いで帰ると、エルサは隠し部屋にいた。「外に出ちゃダメだ。」「どっちが勝ったの?」「ドイツだ」って嘘つく。また、婚約者に成りすまし「パリに行こう、ジョジョに任せて」と手紙を読み上げる。実はその婚約者、「去年死んだわ。」とエルサ。

支度をして、いざ外に出る前、エルサの靴ひもを結んであげる。「外は危険?」と聞くエルサに、ジョジョ「とってもね」・・・ケガから回復した時の、ジョジョと母ロージーのやり取りを再現。玄関を出ると、アメリカ軍の車が走り回ってる。エルサはジョジョにビンタ。話が違うじゃねーか、と。(以前「自由になったら、何がしたい」と尋ねた時、エルサは「踊るわ」と言ってた。)音楽に合わせてリズムを取り出す。二人向かい合って、踊ります。 おしまい。

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最後に、エルサに「君を愛しているんだ」と告白し、受け入れられた感じ。母は死んじゃうけど、敗戦で町はボロボロだけど、明るい未来がありそうで、救われる終わり方。死体は映るけど残虐な場面はないので、子供に見せてもいいでしょう。

 

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