「LIAR GAME」の作者と、「クロサギ」の作者が組んで描かれた漫画。となると、嘘と騙し合いの展開・・・は予想通りです。
カモのネギには毒がある
悪徳商法や詐欺などの悪人たちに対し、天才経済学者・加茂洋平がそこに潜り込んで、手口を暴いて、懲らしめていく話。
「LIAR GAME」の秋山のように、敵のやり口はお見通しのキャラ。神崎直みたいな=実際に動き回る&主役の手際に驚く役、は加茂のゼミの2年生:名取美咲。
いろんな詐欺・悪徳商法の手口を学べる。出てくる解決&逆襲策は、実際には使えないかな。加茂洋平が超金持ちで、[その為にホテル丸ごと買い取った]とか財力が無いと成り立たない。
しかし、なんかキャラが・・・薄い。この線の細い絵のせいなのか。最初は主人公がコスプレとかして個性的な見た目だったけど、続かず普通のスーツ姿に落ち着いたし。あまり背景を描かない白っぽい画面のせいなのか。会話・解説が多いので、動きの少ない絵が続く。単調にさせない工夫はしてるんだけどなぁ。
薄いのは、それだけじゃないな。騙されてる人の悲壮感、かわいそう~とか、ハラハラする感じが無いんです。まぁ、エゲつない描写は無いし、加茂が何でもお見通しで解決してくれる安心感があるからかも。これがパターンになっちゃってる。でも、ピンチが続いてる展開を、最後にひっくり返すのは爽快感あり。
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行動経済学の本に出てくる用語が、分かりやすく解説されるので、漫画で覚えやすい。キャラに思い入れすることなく、仕組みを学べるので、ためになる。
かわいそうな被害者が毎回出てくるけど、重くはない。 薄いから。