今年初のミリオンセラーのアルバム
米津玄師 の [STRAY SHEEP]
紅白で歌われた曲が 3曲も入ってる。そりゃ売れますよね。
8月5日発売で、もう次の週には100万枚いったようです。
このアルバムの収録曲が、どんなふうに作られたか、
インタビュー記事をまとめてみました。
嵐のシングル「カイト」。(2020年7月29日発売)
を作った後にアルバム制作に入った そうです。
それまでに
Lemon
Flamingo
TEENAGE RIOT
海の幽霊
馬と鹿
パプリカ、まちがいさがし,,,,,,,,,,,,,は作られてたわけで、
2020年1月か2月から他の曲を作ったそうです。
11.「迷える羊」
それらの中で最初に作り始めたのがこれ。
日常の暮らしを、演劇とか神の啓示とかになぞらえた曲。
コロナ騒動の直前。世の中の空気を一番最初に感じた曲。
この時点では[STRAY SHEEP]がタイトルじゃなかった。
作り上げたときには誰もが迷ってたから、「迷える羊」っていいなぁって。
「迷える羊」がしっくりきた。で、アルバムタイトルも。
今 の空気感を形に残しておきたいと。
本人出演のカロリーメイトのCMに使われてますね。
03.「感電」
ドラマ [MIU404] の主題歌。
世間とのバランスを取りながらも、実験的な、ファンクやジャズ要素を取り入れた曲。
警察のドラマの曲だし、編曲の坂東祐大と試行錯誤。
歌詞も開放的になってる。
言語化の技術や相手を理解するためどうするかが 精度が上がったおかげで。
関わる人が増えて、多様性を感じることが近くなった。
07.「優しい人」
もとは「脊椎がオパールになる頃」ってタイトル。
歌詞も全く違った。
2019にこの名のツアー中に完成してたけど、
このタイミングでは、違和感があり再構築した。
抽象的な表現だったけど、書き直した歌詞はストレートになり
人を傷つけるんじゃないかと、発表に悩んだ。
いじめを想像する歌詞で、悲しい楽曲。
1曲目でも いじめ関連の題材が出てきてるので[いきなり]感はないね。
「ポップソングを作ることは、浅ましい」と感じるそうです。
全方位的に自分の音楽を受け入れてもらおうとするのが。
言葉の裏側を感じて傷つく人がいることまで気にしています。
作者の意図を、違う解釈する者がいても当たり前だし、
詩の内容まで考えず聴いてるものも多いんだし、
そんなに責任を感じなくてもいいような・・・
12.「Decollete 」
気の抜けた感じでさらっとできた。
自分の皮肉っぽさとか無邪気に吐き出した。
今までなかったかも。
らんらんらん♪だもんねー
ボサノバとタンゴのミクスチャー。
02.「Flamingo」
「Lemon」が予想以上の[大きなもの]になって混乱した。
それから、どこに向かって行くのか考え込んだ。
その後の「Flamingo」では前衛的なダンスしたり、古語表現の歌詞だったり、変わってきたわけですね。
01.「カムパネルラ」
最後に作った曲 (!)
「カナリア」の後に、まだ足りないと思って
このアルバムの、この2年半の総括の気分で作った。
やはり「銀河手道の夜」がモチーフ。
♪光を受け止めて跳ね返り輝くクリスタル
君が傷つけた傷も輝きのその一つ
という歌詞は
「感電」のMV奥山監督に「あなたはミラーボールみたい」
と言われたのに納得して。
ポップソングを作るのに、自分以外の周りを見ることを大事にしてきた。
自分が光を生み出してるわけじゃない、反射してるのだと。
経験を重ねていくことで、傷がついていく、と。
この[傷]ってダメージじゃなくて、
光を反射して輝く[魅力]のようなものとして使われてますね。
宝石のカットを[傷]ってネガティブな表現、なかなかできないですね。
このアルバム、全体でみると
01.カムパネルラ
08.Lemon
14.海の幽霊
という、死が生を照らし出す構図の歌を
最初とまん中とラス2に配置してます。
・・・
まだ、出てきてない曲ありますね、次回に続く。