ジュリア・ロバーツとジョージ・クルーニーが、離婚した夫婦の役。この掛け合いが楽しく観られる、トロピカルな映画
チケット・トゥ・パラダイス
2022年 アメリカ 104分 ロマンティックコメディ
あらすじ ネタバレとピーイチの意見を含みます。
ジョージア(ジュリア・ロバーツ)の娘・リリー(ケイトリン・デヴァー)のロースクールの卒業式。ここに、離婚した夫・デイビッド(ジョージ・クルーニー)も招待されてやって来る。ジョージアと席が隣になって、さっそく口喧嘩が始まった。このケンカのやり取りが、明るく軽妙で、見ていて不快じゃない。リリーが、距離がたいして離れてないことを「ロードアイランド州の端から端くらい(近い)」と言ってた。あんまり聞かない州の名前だけど、マサチューセツとコネチカットの間にある、最も小さい州でした。
リリーが友達のレンと卒業旅行に、バリ島に来ました。帰ったら弁護士になる、その前に思い切りバカンス。楽しいリゾートの写真スライドショーとともにタイトルが出る。この海でのピンチを救ってくれた青年グデに、リリーが惚れる。そして、結婚してこのバリで暮らす!と決めちゃう。
卒業式の後、デイビッドと別れ際に、ジョージアが「See you again....never」と言ってた。「またね」なのかと思ったら、一拍置いて「never」で逆の意味に!クスッと笑える。しかし、ふたりはまた行動を共にすることになる。
結婚式に招待される元夫婦は、[一時の気の迷いのスピード婚」だと考え、ここは協力して結婚を阻止すべく、バリ島に向かいます。結婚には賛成してるテイで。ジョージアのiPhoneの、デイビッドの登録名は「him」。これを和訳では「アイツ」となってた。名前を登録するのも嫌って表現だろうけど、特別な関係にも受け取れます。
飛行機の中では、機長のポールが挨拶に来る。ジョージアの彼氏。タイミングの悪いサプライズする、カッコ悪い役。若くてイケメンのパイロットなんだけど。
バリに着いてからは、きれいな海、花や緑の鮮やかなガーデン、ホテルの部屋はプライベートプール付き、伝統儀式など、エキゾチックぅー。これらをのんびり観て癒される映画です。
空港に着いて、そこから船で渡ってるので、グデの家はバリ島の南東の小島・レンボンガン島なのかな。グデの家のベランダ出たらすぐキレイなビーチ。そこで海藻の養殖してる稼業。「勝ち組じゃない」と言ってたけど、優雅な生活してる~って見えるお住まいです。きれいな青空の下、海藻を摘む様子も優雅で、なんかリゾート感すら有り。
花婿のグデは全然悪いヤツじゃない、むしろ好青年。こういう仕事だし、環境意識高め。[リリーの両親はこの結婚に反対気味だなー]と気づいてる感じ。
結婚式の日まで、妨害工作したり、タナロット寺院に行ったり、そこにパイロット彼氏ポールが来てジョージアにプロポーズしたり。2人が離婚した理由、有望な仕事(弁護士)をあきらめないで欲しい理由なども語られる。4人でペニダ島に渡って、トラブルになり、一晩野宿する。
無事に帰ってから、結婚式。この時点ではもう、結婚に反対などしてません。
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晴れやかな結婚式を終え、仲良く船で帰るジョージアとデイビッド。「バリ島良かったなー。いつか住んでみたい。」ほほ笑み、見つめあう二人。「やるか」・・・なにを?手を取り合って、船から飛び降ります。ジャンプの瞬間で止まり、エンドロール。
いきなり、ここで暮らすのか?やっぱり バリ島=パラダイスですな。う~ん、トロピカルリゾート!
でもデンパサールの空港の風景、実際と違う。街の風景は出てこない。これはバリで撮影してないんじゃ・・・と思ったら、コロナ禍で撮影できなくて、ロケ地を豪州のクイーンズランド州に変更したんだって。じゃあ、この映画見て、バリに行きたくなるより、豪州のクイーンズランド州に行きたくなっちゃうよね。