この邦題、漫画やライトノベルでよくある風なので、ドタバタコメディ映画だとみんな思うはず。原題は「HORIZON LINE」
元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件
2021年 スウェーデン 92分 コメディ映画かと思ったら…
あらすじ ネタバレとピーイチ意見を含みます。
南国モーリシャスで、美男美女=ジャクソンとサラが別れ話。彼女サラはロンドンで仕事をするので、この島で働く彼ジャクソンとは一緒に居られないって。彼がトイレに行ってる間に、去っていった。
1年後、友人の結婚式でサラはまた、モーリシャスを訪れた。そこでジャクソンと再会。彼も結婚式に出席するため来てた。ここでダイビングショップをやってる。気まずい。自分から彼のもとを去っておいて。でも再会した彼にくっついていく。SEXに至り、翌朝まで寝ちゃう。その日はロドリゲス島で結婚式。なので1便しか出ないフェリーに乗らないかん。この辺までは、南国リゾートの浮かれた雰囲気。
もうフェリーには間に合わないので、知り合いのおじさんフレディを頼る。小型飛行機でロドリゲス島に飛ぶ予定なので、それに乗せていってもらう。フレディのとこに着いたら、他の乗客はジャクソンだった。また、気まずい。しかし、良い男です。2度も黙って去っていった女に対して嫌な態度はしない。邦題から、[嫌いで別れた彼と一緒に〇〇するのは嫌だ]って意味かと思ってましたが、男の方に非は無いじゃん。むしろ女の方が勝手に去って行って、突然戻ってくる。避けたいのは"墜落”の方ですよ。そりゃそうだ。
飛び立ってから、フレディおじさんがサラに「昔教えてやったろ、操縦してみ」。嫌がるサラに、やたら勧めてくると思ったら、フレディ、体調が悪くなっていく。心臓発作で倒れ、死んでしまうのです。ここからがパニック映画。
自動操縦は利かなくなってる。サラが何とか操縦するけど、GPSが故障。スマホでわかるだろ→電池切れ。雲の中に入って前が見えない、そのうえ嵐が→急上昇して雲の上へ回避。方角を確認→コンパスも故障。無線で誰かに助けを→ちょっと通じたけど、不通になっちゃう。燃料が残り少ないぞ→右タンクだけしか見えなかったけど、左タンクありました。切り替えたら、まだ燃料ありLEFT(左)にLEFT(残)。しかし、異常に減りが速い→漏れてるぞ。こう書くと、ドタバタコメディの様だけど、ありえそうなトラブルに対処してる=真剣な雰囲気。
ジャクソンが機体の外へ出て、燃料漏れの箇所を塞ぎに行くぞ。細いロープの命綱で。命がけで外に出て、漏れてる箇所が見つからなかったらどーする?→機首まで行くとすぐ見つかり、テープで塞ぎました。しかし、戻ってくる時に腕を負傷。みやげ用のラム酒で消毒します。飛行機に関して素人だけど、割と的確な提案するし、命懸けでここまでやるジャクソン。頼りになります。しかしこの負傷でほぼ戦力外に。
燃料の消費を抑えるため、機内を軽くしよう→座席を投棄。もっと軽く→フレディ(遺体)も投棄。笑えないけど悲しむのも違う感じ。海では、漁船のすぐ横に落ちてきたぞ。あぶなっ、直撃したら死んでるよ、漁師さんたち。
それでも燃料不足→ラム酒を燃料に補充しよう。サラが機外へ、翼をつたって給油(給ラム酒)。今度は命綱なしで!片手で掴まり、機内から瓶を受け取り、口でふたを開けて。繰り返し、瓶5本いったー。ギリギリの状態で手際がいい!次から次へとピンチだけど、こうやって何とかして行く。なのでハラハラするけど、恐怖は無い感じ。映像は「どうせ合成だよね」と感じないほど迫力あります。
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原題の「HORIZON LINE」=水平線なんて、もううんざり。燃料が尽きる前に、はやく陸地を見つけて降りたい訳です。原題より、この邦題で良かったんだ。結局、島は見つかったけど、燃料が尽きて、プロペラ停止。手前の海上に着水!飛行機はひっくり返って、沈んじゃう。ジャクソンが機体に引っかかって浮上できず。助けにまた潜るサラ。何とか救出して、陸地にたどり着く。しかし、潮が満ちてくると、その陸地も海水に沈んでいく。必死に立ち泳ぎ。近くにサメが泳いでる。
そこに漁船が通り、救助してくれました。彼らって、シートやフレディを投棄した時、危なかった漁船の漁師じゃないかな。これで助かりました。おしまい。
話は単純で、分かりやすい。時系列も前後しない。他のコトしながら見ても楽しめる1時間半でした。