『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』
2020年 アメリカ映画 102分
本屋の名前ではありません。 [Book Smart]なんですね。
[本 賢い]つまり、本で得た知識だけで賢い人。実体験が伴わない。頭でっかちとか世間知らずみたいな、、、褒め言葉ではないようです。
勉強一筋に高校生活を過ごしてきた女子高生二人が、
卒業間際に大急ぎで ハジけるコメディ。
主人公はモリー(ビーニー・フェルドスタイン)ガリ勉の生徒会長。学校には生徒会長専用の駐車場所が用意されてる。看板に「Reserved for CLASS PRESIDENT」CLを消してASSで「ウザい生徒会長」という訳。イエール大学に進学が決まっているけど、気を遣ってみんなには伏せてる。
その親友エイミー(ケイトリン・デバー)が車でモリーを迎えにくる。コロンビア大学に進学が決まっていて、その前にボツワナにボランティアに行く予定。
卒業式間近だからか、高校の廊下ではみんな大騒ぎしてる、トイレは落書きいっぱいだし、学力レベル低めな高校から、高ランク大学に合格した二人。かと思いきや、遊んでる奴らも高ランク大学に受かってる。
遊んでばかりの生徒たちを下に見ていたモリーが、これを知ってショック。いろんな巻き返しを図るため、クラス一人気者のニックのパーティに、エイミーと行くことにする。招待されてないので住所も分からない。パーティ会場にたどり着くまでのドタバタが楽しいコメディです。
今回あらすじを、順を追って書いてません。 ことが動くのは・・・
モリーがトイレに入ってると、セクシー系女子トリプルAと男子2人が陰口を話してた。男女別れてないトイレって?・・・・あるんですね、ジェンダーニュートラルトイレ。意識高い系ですよ、この高校。モリーが他の生徒から嫌われてる感じですが、誰も「デブ」とかは言わない。体型について、バカにするのはダメなのですね。陰口だけど、映画なので公の場。ここでは「ボディ・ポジティブ」外見の固定観念を押しつけるな ってやつ。
トリプルAって高格付けのようだけど、「全米自動車協会(AAA)なみのサービス」から来てるそうで、エロい意味らしい。そんな彼女もイエール大学。アジア系のタナーはスタンフォード大学だって。アメリカの大学って人種によって優遇されてて、黒人>ヒスパニック>白人>アジア系の順。勉強して無さそうなのに、いちばん厳しいアジア系なのにスタンフォードに合格って、すごいです。ロン毛のヒスパニック・テオはGoogleに就職できる。
ニックはジョージタウン大学。ここでも全米1,700 大学の中で22 位の名門。いちばん頭の悪そうなジジに聞くと「第5希望でハーバード」って、やり過ぎでしょう。ハーバードより上の大学4つってどこ?
エイミーが思いを寄せるのが、学校内でスケボーに乗るライアン。見た目がマニッシュなので分かりづらかったけど、女子なんです。エイミーはレズビアン。いつもモリーと仲良しだけど、そういう相手は別なんですね。ライアンもニックのパーティに参加するのを知ってエイミーも行く気になる。
ここまでだと、モリーは嫌われてて、誰もパーティにわざと誘わない ーみたいだけど、いじめやスクールカーストや騙そうとするヤツは居ない。担任の先生なんて生徒から人気で、電話番号を教えてもらったモリーは同級生から羨ましがられる。テオは先生をパーティに誘う。
卒業式までの1日(&卒業式当日)を描いた、明るいコメディです。しかし家族とは観ない方がいい。下ネタ満載だから。PG12指定です。
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