[ぎふ信長まつり]にキムタクが来て、46万人が見物に来た。と言っても、そのうち何割の人が映画まで見に行ったのでしょう?実物を見れたら満足。もう映画は観なくて良いかな。という人が多そう。
レジェンド&バタフライ
2023年 日本 168分
レジェンド=信長。バタフライ=濃姫。別名が帰蝶だから。この二人の話です。
以下 ネタバレとピーイチの意見を含みます。
織田信長(キムタク)がガキ大将な時代から始まる。斎藤道三の娘、濃姫(綾瀬はるか)が強かった。信長の嫁にやってきて、反抗的。「なんなら暗殺したるぞ。」という態度です。父・道三が亡くなって、そんな理由は無くなります。役者の年齢は信長の晩年に近いわけですが、10代の信長もキムタクが演じる。時代劇って年齢が判りづらいトコあるけど、10代から50代まで演じられるキムタクの力。綾瀬はるかの濃姫は全然50代には見えなかった。「わらわは、もう歳じゃ」と言われても違和感。
そして信長、弱かった。格闘も狩猟も濃姫に敵わない。そんで、酒に超弱かった。
桶狭間の戦、濃姫の戦略だった。父・信秀が亡くなって、戦争を指揮する立場になり戸惑う信長に、戦術を提案する濃姫。これが見事に成功したわけで、信長は濃姫を認めざるを得ない。
隣国を侵略、拡張路線は濃姫の野望だった。
西洋好きも濃姫から。信長を「お前さま」と呼ぶ。敬称みたいだけど、上から呼んでる感じ。
足利義昭に会いに京都へ。ここで、仲良くなる。やっと笑顔が。
濃姫は、バカ殿メイクで、笑いを取る、狙った笑いではないけど。「どうする家康」でもあった[こんぺい糖]はここでも登場する。脚本家が同じだし。貧民街に入り込んでピンチ。襲ってくる貧民を、容赦なく斬っていったのは濃姫。え、殺すんだ⁉そして貧民、それでもひるまず襲ってくるんだ⁉ 小屋に逃げ込んで、やり過ごせました。ここでLove&…。濃姫から積極的に、てか結構な勢いで。吊り橋効果、すごいな。
しかし、だいたい仲悪い。仕事にかまけて家庭を顧みない夫、不満な妻、みたいな様子。この時代でも、そうか。
拡張戦略とると、周りは敵だらけになってくので、すごいストレスです。延暦寺、焼き討ち、という闇堕ちに。戦のシーン、ここでやっと出てきます。侍vs僧侶。
家臣が濃姫に、「殿は、やり過ぎですよ、止めたって。」
長篠の合戦前に濃姫から離婚を申し出る。割とロマンチックな、夜のろうそく照明の中、離婚を受け入れる信長。以来、うつろな信長。
別れてから、濃姫は病気がちに。宣伝でキムタクと一緒だった伊藤英明は、濃姫のお付きの家臣なので、濃姫について世話をしてる。でも恋仲にはなりませんよ。
聞きつけた信長は、建てたばかりの安土城に濃姫を連れ戻す。病床の濃姫を、信長が世話をやく。
「どうする家康」より出番の少ない秀吉&家康。こちらは、ゲスい感じのオッさん。エンドロールで[家康:斎藤工]って見つけて、え?そうだったの。と気づかなかったくらい、ちょい役。
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本能寺の変、最後追い詰められた信長は・・・
ーー脱出。濃姫を連れ、国外逃亡。パイレーツオブカリビアンみたいな姿ーー
・・・と言うのは、夢。良かったー夢で。ロマンチックに振りすぎて、最後にレジェンドが台無しになるかと思った。
濃姫は…安土城で病死、きれいなまんま。
すぐ後、「ずっと好きだった」と言い残して、信長…自刃。で終わり
ラブストーリーだったんだ。仲悪かった様だけど。いつものキムタク、いつもの信長に、強い濃姫がコミットしてきた。そんな映画でした。