映画『恋とニュースのつくり方』(原題: Morning Glory)の紹介です。
2011年、107分
『ノッティングヒルの恋人』のロジャー・ミッシェルが監督なので、
邦題からも、恋愛映画かと思いましたが「恋」の部分はちょっとだけ。
主人公の女性が、お仕事がんばる話。
気楽に観れるヒューマンコメディです。
ネタバレを含む あらすじです。
|
起
昇進の噂をうけて、同僚がプレゼントしてくれる。
「 YES! I ACCEPT! 」 とでっかい文字のTシャツ。
昇進の辞令を受けたときに「はい、お受けします」をこれで示すわけです。
良い仲間ですね。
しかし 下された辞令は、クビ!
ベッキーが会社を去る時、同僚がおそろいのTシャツで見送ってくれます。
「 WAY TO GO BECKEY 」 とでっかい文字。
「やったね。おめでとう、ベッキー」ってTシャツまで用意してくれてたのです。
良い仲間ですね。ここで着るのは、どうなのかとも思いますが。
経費削減のためクビなので、退職金も出ないって。
テレビ局に 再就職のためにアピールしまくるベッキー。
早口で、がんがん喋る、エネルギッシュな感じが気持ちいい。
ibs という全国ネット局の面接の帰り、エレベーターで乗り合わせた アダム(パトリック・ウィルソン)に声をかけられます。
エレベータでいきなり他人に話しかけるって、、、日本では引かれそう。文化の違いでしょうか。
そこに飛び込んできたのが マイク・ポメロイ(ハリソン・フォード)。
実績のあるキャスターで、ベッキーの憧れだった人。
しかし、話してみると、お高くとまって感じ悪い人でした。
アダムは、「世界で3番目に嫌いなやつ」だと言う。
あとの二人は、英の女優と北の将軍さま、なので実質一番嫌いじゃん。
承
面接でダメだと思ってた、そのibs に、採用されます。
マンハッタンに引っ越して通勤する姿がおしゃれ。
いきなりプロデューサー。
朝の「デイブレイク」という低視聴率の番組。
新入社員に、番組をまとめる役が務まるのか心配になります。
ミーティングでスタッフが ー 料理は?ミニスカは?美容ジュースは?時事対談は?出演拒否される。天気。映画。修理代。子役は白人、黒人、金髪、茶髪?ロケスタッフは現地で?- と矢継ぎ早に聞いてくるのですが、これらを見事にその場で処理します。
仕事熱心だけじゃなく、優秀なんです。
こういうの見ると、一生懸命働いて、能力を身に付けるっていいな。と、仕事にやる気が出るかも o(*・ω・)ノ
そして男性キャスター・ポールに 「You are fired!」
新参者がベテランキャスターをいきなりクビにするのです。強権な!
そして、マイクを新キャスターにして、番組を立て直そうとします。
これの評価は良いようで、アダムもその辺が気に入ったのかも。
アダムは、女性社員から人気で、父はニューズウィーク、母は死ぬほどリッチ。
「He is cute!」って、「かわいい」じゃなくて、「異性として魅力的」って意味。
そんなモテ社員からデートに誘われます。
マディソン街の「シラーズ」、この店 後からも出てきます。
明るい時間のバーですが(8時と言ってたけど、朝なのかな?)話してるとアダムの知り合いの女性が彼に話しかけて、ハグするのです。連れの女性の前でハグって、、、文化の違いでしょうか。
これを見てベッキーは、彼を「contacts」マイクとのつながりだと言って店を出ます。アダムがっかり。
「恋」の部分、無いじゃん。…と思ったら、翌日、改めてアダムのもとへ行くと、「好きだ」と言ってもらえます。ここで「YES! I ACCEPT!」Tシャツ仕込んでたら面白かったのに・・・やり過ぎでしょうか。
「ゆっくり、(二人の仲を)進めてこう」というのはフリで・・・
いきなりラブシーンに変わるので、ここ、家族と観ない方が。
いざ、ヤろうとすると、明日マイクが出演初日にドタキャンするかも[汗]となって、ベッキーはマイクを探し出して、マイクの家に泊まり込みます。
朝、時間がないのにマイクは朝食に「フリッタータ」を作ろうとします。
そして遅刻気味に同伴出勤。
マイクは報道キャスターとしてプライドが高く、ニュースを読む以外のことをやろうとしない。ペアになる女性キャスター・コリーンとは喧嘩ばかり。どっちが最後の「Good-bye」を言うか譲ろうとしない。このやり取りが子供じみてて面白い。
ほかのスタッフとも仲良くやろうとしない。
マイクのわがままさに、ベッキーがキレて「すてきな彼ができて、セックスまで漕ぎつけたのに!」とスタジオで叫ぶ。局のモニターでみんなに見られてる。
この美人が言うから面白いけど、じゃなかったら「キモッ」ってなるとこ。
視聴率はさらに低下していき、ベッキーは上司から、あと6週間で番組の打ち切りを告げられる。
「デイブレイク」の延命をかけて、ベッキーは番組内容をバラエティ路線に変えていきます。
これで視聴率は上昇していき、番組スタッフたちは盛り上がってくる。マイクを除いては。
大衆が喜びそうな内容(sugar)を作って放送することが、テレビの役割。それって、訴えたい真実(fiber)を大衆に報道したいキャスターからしたら、気に入らないわけです。現実的にはsugarで稼いだ視聴率を原資に、fiberを大衆に広く伝えることでメディアは価値を高めていくのだと思いました。
転
しかし、ニュースしか読みたくないマイクが『ザワークラフト祭』の取材に行くと言い出します。
この取材に同行したベッキーでしたが、着いたのは、ある知事の自宅。
マイクはこの知事に突撃インタビュー。汚職で捕まることを事前キャッチしていたのです。直後、パトカーがやって来ました。
スクープを独占取材。キャスターとして能力を見せつけられました。
この後マイクは、ベッキーと打ち解けた感じになって、仕事に夢中になって家族と溝ができたことを語ります。
その辺はベッキーも気をつけたほうが良さげ。アダムとの時間も仕事のことばかり考えてる。しかし「恋」の部分に波乱はなく、アダムは理解してくれてます。
結
このスクープもあり、「デイブレイク」は打ち切り免除。これからも続くことに。
ベッキーは功績が認められ、格上の番組「トゥデイ」から勧誘されます。
序盤で母親が言ってた、8歳のころから憧れてた「トゥデイ・ショー」のことでしょう。
「デイブレイク」が良い調子だし、現場の雰囲気も良くなってきた。せっかくだけど「トゥデイ」を断ろうとするベッキー。
これにマイクが冷たい言い方するもんだから、見切りをつけて「トゥデイ」の面接に行きます。
この面接って、カジュアルな感じ。みんなゆったり脚組んで腰かけて話す。モニターには「デイブレイク」が放送されてる。
ベッキーが「トゥデイ」に行っちゃうと知ったマイクは、生放送中にスタジオを飛び出したかと思えば、頑なにやらなかった料理コーナーで、「フリッタータ」を作ります。
これはベッキーを引き留めるためのアピールです。
それをアダムが電話で知らせてくれる。
ベッキーは面接を抜けて、ニューヨークの街並みを走る。この映像がきれいです。「デイブレイク」の生放送中に帰ってくる。そんな近かったんかい。
ベッキーは「トゥデイ」を断り、「デイブレイク」をみんなと楽しく作り続けました、とさっ。音楽流れて、おしまいです。
レイチェル・マクアダムスが終始かわいい、サクセスストーリー。
話はまっすく進んでいくので、分かりやすく気楽に観れます。
ロジャー・ミッシェルが監督のヒット作がこちら