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『アルキメデスの大戦』はひっくり返す映画 (あらすじ)

映画『アルキメデスの大戦』はひっくり返しまくりです。

何をって、”人の気持ち” をです。

数学で戦争を止める、という人の話です。

巨大戦艦を造る気まんまん な人の気持ちを変えること、

が目標なので合ってるのですが、そこに至るまでに、
「絶対、嫌だね!」という人たちの気をひっくり返す。

これの連続です。

1.まず、菅田将暉演じる 櫂(かい)直は
舘ひろし演じる 山本五十六から海軍にスカウトされるけど、
アメリカに留学予定なので、拒否します。
五十六からのしつこい勧誘に、「何度言われても入らない」と追い返したのに、
戦争が起こる予感がして、海軍入隊を決めました。
いきなり主人公が、[断固拒否]からひっくり返えされました

2. 柄本 祐 演じる田中正二郎は
スカウトの段階では、櫂に「貴様ーぁ」と怒鳴るのですが、
櫂が海軍に入ると、いきなり少佐の階級になるので、少尉の自分との
上下関係を受け入れます。 態度ひっくり返ってます

シャアとララァの関係性だと瞬時に悟ったのです。
(・・・それはないぞ₍₍ (̨̡ ‾᷄⌂‾᷅)̧̢ ₎₎

 最初は軍規に忠実ですが、櫂が無理めの課題をクリアしてくと、
その能力を認めて、優先順位が変わり、協力的になります。
[無理→できるんだ] にひっくり返ります
 

3.櫂の使命は
巨大戦艦の製造費の低すぎる見積もり、その不正を暴くこと。
なので、製造費の見積もりの資料を民間の造船会社に求めるのですが、
どの会社も協力してくれません。
ここでは、ひっくり返すの諦めます。

浜辺美波演じる 鏡子お嬢様の紹介で大阪まで行きます。

笑福亭鶴瓶演じる 大阪の造船会社の社長 大里も協力を拒否します。
しかし、鏡子お嬢様も大阪までやって来て頼むので、話を聞くことに。
櫂の話と数学能力をみて、全面協力するようになります。
またも、[断固拒否]から翻りました

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田中泯・・・って右下の人

4.そして山場。
会議の席で、見積もり額が半額くらいだと暴いて、
戦艦建造計画を覆します

櫂&田中バディの努力が実りました。


 橋爪功 演じる島田少将は建造推進派。
序盤で「権威を示すため、金はいくらでもかけろ」みたいなこと言ってるので
〔軍人たちの権力争い&財閥の儲けのため〕に要りもしない巨大戦艦を造る。
という、税金の無駄遣いだ!と思わせられるのですが、

見積もり額のウソが発覚した時の(田中泯 演じる)平山 造船中将は
製造費を安く見せてた別の理由を説明します。
我われ観客の考えまで 覆されました

 

5.戦艦の計画は止めたはずなのに
櫂は平山 造船中将に招かれて、巨大戦艦のホントの目的を聞かされます。
 その名は「大和」って、ここで初めて出てきます。

それで櫂も、戦艦 大和を造ることを認めて
現実通り 大和は建造されるのです。
またもや、翻りました

ここまでで、5つは翻っています。
5翻 ・・・満貫ですよ。


そして
櫂は、鏡子お嬢様に「お父様と話し合って」と言われ
「無理です」と即答してます。
また、造船業者に断られ続けて、ここで粘るより
ツテのある大阪での交渉に注力します。

数学を使わずに、計算してるのです。
(計算って、ここでは、出来そうか判断すること。)
数学を駆使して、大きな目標を達成するテーマですが
経験や勘による判断が、ちょいちょいあり、
過剰に巻尺で測ってる割に、徹底して数学 じゃないんかーい。

 

これと、4.の観客の考えまで翻ったこと も入れたら
もう ハネ満ですね (`・ω・´)ハイ!

 

原作の三田紀房のマンガって

「教えてやろう、東大は簡単だ!」とか

「成功の反対は、挑戦しないこと」とか

「幸せは金でしか手に入れられない」とか

ドンッっと言い切る迫力に、納得させられてきたけど、

自信満々な発言もひっくり返ることがある!

と、これからは想定して いこうと思いました。

 

数学、スゲェ、、、というより
あれだけ「絶対、嫌だね」と言ってた人が
結構、ひっくり返る事あるんだ、と感じた映画でした。

 

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 ポスターから戦争の映画だと感じますが、戦闘シーンはなし。

そう思えば、地味な画ばかりだったような・・・

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