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今だから、ウクライナの戦争映画

連日のウクライナ報道だけど、今まで我々日本人はウクライナなんて全く興味なかったわけです。ウクライナの背景を知っておくために、観ておこう。これが全てじゃないけど、ウクライナ側寄りの映画かもしれんけど。

バンデラス ウクライナの英雄

2018年 ウクライナ映画 113分

あらすじ ネタバレとピーイチの意見を含みます。

2014年9月、ウクライナ東部のドネツク州。ウクライナ政府軍が対立してるのは、親ロシア派勢力。ヴェセレ村を行く乗り合いバスに、バス―カを向ける青年リョーハ。戦闘員でない民間人を撃つ訳にはいかないのでためらってる。横の兵士が「いいから、あれを撃て」とリョーハに銃を向ける。仕方ないので「ズドーーン」バスは爆発。これで生きてた乗客も、兵士たちに銃殺される。

う~ん、似てない絵…

こいつら親ロシア派の武装組織なんだけど、この事件はウクライナ政府軍の仕業だとの見方が広まっていく。ドネツク州あたりだと、民間にはロシアのプロパガンダが浸透してて[政府軍が敵]という認識。政府軍では、事件の首謀者はロシアの活動家ホドックだと掴む。ホドックはウクライナ政府軍に潜入してる。けど、だれがホドックかは分かってない。

自分でやっといて、あっち(敵側)がやりました、と言う。やっぱり、そういう国。

ホドック逮捕のためにヴェセレ村駐屯軍にやって来たアントン大尉。コードネームがバンデラス。この村出身。なので、どっちの名でも呼ばれる。聞き慣れない外国人名ばっかだし、役者も見たことないので、覚えるのが大変。この村って、荒野に家がぽつぽつ建ってるくらいの田舎。今、テレビで映るマリウポリなんて、建物いっぱい。全く違う風景。空爆被害の惨状が伝わるのはマリウポリだわ

アントンは実直に職務を行う。昔の知り合いに挨拶もそこそこで、聞き込み。笑顔で迎えてくれた元カノもがっかりしますよ。冒頭のリョーハとは彼女を取り合った仲。ホドックの件を通報してくれたのはリョーハ。親ロシア派に加担しちゃったけど、逃げてきた。負傷した幼なじみリョーハを手当てした軍医に、アントンは「何で治療した?敵なのに」って、この堅ブツ感。軍に忠実すぎて感じ悪いよ

久しぶりに会って言うことはそれ?って

アントンがホドックを探ってるうちに、駐屯軍の兵が殺されてく。軍に紛れ込んでるホドックの仕業です。そして現場の遺留品・木彫りのパイプから容疑者モリャルを逮捕ーぉ。

今回の出動に反対してた現・恋人ジェニャが、駐屯軍まで会いに来ました。仲直り。軍のみんなと一緒に焚火を囲んで歌。緊迫したムードで笑いもない時間が続きましたが、ここでちょっと安らぎムード。ふたり平和にイチャついてた頃の回想、からの~脱ぐんですよ!この女優さん。緊迫ムードに一息、入れるのは良いけど、ここにヌードシーン要るのかな?

おー、描きやすい。宴会に誘ってくれたよね・・・

翌日、こっちに砲撃されたので、頭に血が上った兵コチュバが戦車で迎撃。しかし、村人の住居に着弾しちゃう。お前も逮捕ーぉ。この辺で映画の中盤なので、次の問題に取り組むかと思ったら、また軍の兵隊が次々被害にあう。まだホドックは捕まってない、てこと。前述の二人、誤認逮捕か!?二人目コチュバは反省すべきだけどね。

恋人ジェニャは軍の車で町に送ってもらう。ホドックが誰か分かった時には、そいつ、ジェニャの車に同乗してるじゃん。あわてて後を追うアントン達。この展開だと、ジェニャは犯られちゃうんじゃないか、と心配しました。

そんな危機(貞操の)が訪れるのは元カノの方。こちらにはリョーハが助けに入る。

アントンは、リョーハに親ロシア派(ホドック組)の軍服を借りて、ホドックのアジトに潜入。恋人を救い、ホドックを倒す。カーアクション・格闘あり。この映画に出てくる建物も車もすごい旧式。何十年も前の話かと思っちゃうけど、2014年の話。ほんとにロシア方面では昔のモノ使ってるでしょうね。

わざわざ戦場に来ちゃったからタイヘン

 ホドックの計画は阻止できず、ヴェセレ村への爆撃は実行されてしまうので、村人たちに一軒一軒回って避難を呼びかける。しかし、村人はプロパガンダで親ロシアになってるので、呼びかけに応じない人も多い。避難勧告に応じた人たちだけ救えました。

 

アントンは、潜入してる敵を見つけ出すのに、実直に行動し、犠牲になって死んでいった何人もの部下もいた。やり遂げたと言えるけど、「ウクライナの英雄」は言い過ぎかと思います。「局地的英雄」かな。

ホドックが「ウクライナ人なんていない。ベラルーシ人も。みんな(ロシア人も)同じスラヴ人だ。アメリカとNATOが俺たちを引き裂こうとしてる。」と言う。これがロシアの考え方なんだね。ロシア人(の上の年代)が信じてる汎スラブ主義この感覚が今も続いていて、こんな戦争になってる。ということが知れる作品でした。

 

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