3時間は長い。その上、時系列も、内容も分かりづらい映画でした。
オッペンハイマー
2024年 アメリカ映画 180分 歴史ドラマ
あらすじ ネタバレとピーイチの意見を含みます
聴聞会は、狭い部屋に政府の取り調べ員が7~8人 対オッペンハイマー、他の証言者。密室会議。ソ連へのスパイ容疑をかけられ、ゴン詰めされてるわけです。
ロスアラモスに共産党員を出入りさせてたこともあり、疑ってくる(反ロシアな)軍人がいたけど、グローヴス大佐がオッペンハイマーにいいように計らってくれてた様だった。

原爆を開発してるうちに、ナチス崩壊、ドイツが降伏しました。じゃ、もう進めなくていいじゃん。科学者たちも、やめた方がいいよねって集まってる。オッペンハイマーは「いやまだ日本がいる!」って、この勢いは止められない。
何十キロも離れた場所で爆発させる実験で成功。「ニアゼロ」連鎖反応で地球の大気を焼く尽くすかも、という危険性がゼロではない。初めの方の実験では低い壁の陰に避難してたし、最終実験でも伏せてるだけの人もいた。爆発のエネルギーばかり語っていたし、放射能被爆とか無かったのか。爆弾を開発してるのにやたらタバコ吸ってるのも気になっちゃう。嵐の中だったり、緊迫のシーンでしたが、これがクライマックスではなかった。まだ1時間くらいあります。
原爆が出来上がったら、「ごくろうさん」とばかりに軍が運び出してく。もうここからは軍のもの。使いどころに口出しできません。軍での会議では「どこに落とす?」「京都はいい街だからやめとこう、わし行ったことあるんよ」。
日本において、原爆投下や日本人の被害についての描写は 無し!・・・無しかよ。その悲惨さを表現してる場合じゃないのか。この後、オッペンハイマーが英雄扱いになるので。[原爆で苦しむ人々]の妄想?幻想に苦しむ描写はあった。大量破壊兵器を作った人、ノーリグレットと言ってたがノーリモースではなかった。苦労もいっぱい。カラーのパートはすべてオッペンハイマーの視点を描いてる。これに気付いてると分かりやすい。ドイツの様子も全く描かれてなかった。
この後、核開発を進めること(水爆開発)には否定的なことを言うようになる。これもソ連に核開発を先行させたいスパイ?と疑われる要因。
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この後はオッペンハイマーが「赤狩り」にあう話。戦後、ソ連も核開発に成功したので、アメリカの敵はソ連。冷戦の時代の始まり。反共産主義が推進される。共産主義者だと疑わしいヤツはつるし上げろぉーてのが赤狩り。
戦後、オッペンハイマーは原子力委員会の顧問になってるんだけど、情報へのアクセス権を取り上げられちゃう。それだと研究を続けれないので、キャリアが詰む。異議申し立てをしたら、あの狭い部屋での「聴聞会」。白黒では対比するようにストローズは「公聴会」を受けてる。こちらは大きな部屋で、商務長官に任命していいか?を裁判みたいな質疑応答をやってる。この白黒パートが1959年なので昔のどころか、もっとも後の話。
狭い「聴聞会」では元検事のロッブ(ジェイソン・クラーク)がオッペンハイマーをスパイ認定するために質問詰め。実際、前半で左寄りな活動してたし。ここでは証拠の提示とかいらないので、証言者も呼んで、言質が取れたら、この密室だけで赤、機密漏洩スパイ認定。もうこの結論ありきでやってる。
ロッブは妻キティにも元共産党員だという点で詰めてくるが「そんな誘導的な質問には答えれんわ」としっかり、夫に不利な答えはしない。(水爆の父)テラーは誘導されて「アイツついていけない時があったわ」とか言っちゃう。
実はこれを画策してたのは、ストローズだった。表向きは中立。スパイ容疑で告訴してきたのはニコルズ(デイン・デハーン)。この人、クローブス将軍の部下だったよ。あの時も敵対してた。それが原子力委員会になって、今度はストローズの部下になってる。陰湿な検察官ロッブもストローズの仕込み。
ストローズは、水爆推進で意見が対立してただけじゃなく、オッペンハイマーを恨んでた。最初に”卑しい”靴売りと言われたこと。アインシュタインと陰口を言ってた(という思い込み)。公聴会でオッペンハイマーの「アイソトープはサンドウィッチより有用だ。」発言で、無知をさらされ恥かいた。これら積もり積もった恨み。
しかし、ロスアラモスに参加してたヒル博士(ラミ・マレック)が、ストローズの公聴会で、ストローズの策略をすべてぶっちゃける。ストローズは失脚。オッペンハイマーの地位が復活。その後、歳くってからオッペンハイマーが賞を受賞。祝いに来たテラーをオッペンハイマーは祝福を受けるが、妻キティはガン睨み。聴聞会での証言が許せねぇ。登壇して「自分たちが、連鎖反応を始めてしもうた!」と核兵器の拡散を危惧することを話します。
地球が炎に包まれるイメージ映像。うわぁぁぁぁぁぁぁ嫌な終わり方。