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「ストックホルム症候群」とは

マンガ「波よ聞いてくれ」で「スホ症」って言葉が出てきて、ピーイチは「何かの病気か、スホ・・何?」となったけど、そんな略し方する人いません。

p-each.hatenablog.comストックホルム症候群」って聞いたことありますか?

人質が、捕まってるうちに犯人を好きになっちゃう現象。その語源になった事件の映画。

ストックホルムケース  原題:Stockholm

2020年 アメリカ・カナダ映画 92分

1973年に実際に起こった事件を題材にしてる。そのせいか、画面が古い映画っぽい。セットがショボいと言うのか。

スウェーデンストックホルムで、何をやっても上手くいかないラースイーサン・ホーク)が、スウェーデン人なんだけど「俺はカイ・ハンソン」と言って、アメリカ人に扮装する。それがこれ。

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同じ白人でも、ロン毛(カツラ)とか、テンガロンハットとか、レザーの上下とか、ブーツで、アメリカ人に見えるんですねー、スウェーデンでは。これで銀行を襲い、女性行員ビアンカとクララを人質に立てこもります。後で、隠れてた男性行員も人質に追加。
カッコイイって言われるイーサン・ホークですが、本作ではカッコよくはない。計画性が乏しくて、感情的だし、まぁまぁテンパる。ちょいちょい[ボブ・ディラン]を歌う。この時代にアメリカに憧れてたら[ボブ・ディラン]なんですね。

警察の対応も杜撰で、人質が警察に対して不信感を抱く。ラースの要求、服役中の仲間グンナーを釈放して連れてこい、とか拳銃や防弾チョッキを、言われるがまま差出しちゃう。逃走用の車とか、人質を連れてくとかは、首相が拒否する。

ビアンカの夫が訪れて、「俺が代わりに人質に…」と言うが却下。ビアンカは、子供に食べさせる夕食のレシピを夫に説明する。なんだかコメディっぽい。

 

警察はこの銀行の2階で待ち構える。簡単に行き来できそう。だけど人質がいるので、手を出せずしばらく動けない。警察が会見で「人質はひどい目に合ってる。レイプもされてるだろう」って、ラジオで放送される。ラースたちも金庫室で聞いてる。そんな扱いじゃないのに--、ラース=怒り、人質たち=警察に不信感。首相が[人質を連れて逃げる]のを認めないため、ここから出られないことに不満。


 

ビアンカは(防弾チョッキを着てるとはいえ、)ラースに撃たれても、警察&政府よりラースに協力的。

警察は2階から、盗聴マイクを仕掛けたり、部屋の温度を上げまくったり、床に穴をあけて突入を図ったり、終いにはガスを入れたり、人質もろとも追い込んでいく。なので、ビアンカはますます警察不信でラースの方を信頼しだす。

追い詰められて、事がうまく進まないのを責めあって、ラースと相棒グンナーはケンカになる。亀裂が入って、最も信頼し合ってるのはラースとビアンカになってきた。Sexまでしちゃう。夫も子供もいるのに、ストックホルムそこまでなるのか症候群

他の人質2人も、ラースが実は優しいヤツ、と認めてる。最後、捕まるときにラースが警察に撃たれないように守ろうとする。

捕まるまで、何度か銃は撃ってるし、血は出てるけど、死んだ人はいない。画面のチープさもあって、ひやひやする緊迫感はない映画でした。

後日、服役中のラースに、ビアンカは面会に行く。人質が、解放されたのに自ら犯人に会いに行くって、普通じゃないよね。ラースのこと好きになっちゃったんだと!これがストックホルム症候群

いいのか?スウェーデンの首都。こんな症状で名前使われて。「東京症候群」とか「パリ症候群」とかあったら、別の意味が乗っかりそうだけど、ストックホルムはこの特殊パターンをその名に重ねることになるよ。

 

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