2012年 アメリカ映画 上映時間:122分
これは以前紹介した「ジョイ」より前の、デビッドOラッセル監督の作品です。主要キャストが同じく、ブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンス、ロバート・デニーロ。
「ジョイ」が良かったら、こっちも観とかなきゃ、となります。順番が逆ですが。
あらすじ とピーイチの感想 です
こちらでは、主人公はパット(ブラッドリー・クーパー)。
10~20人で輪になって述懐するシーンから始まります。アメリカの映画だとよくこういうの、出てきますよね。パットは精神病院に入院してるのです。妻を寝取られて(現場を目撃)躁うつ病になっちゃった。そして退院しても、妻ニッキを想い、また会えるようにがんばる。だけど、スティービー・ワンダーの『マイ・シェリー・アモール』を聴いたら暴れ出すし、結婚式のビデオがないと言って夜中に騒ぎ出す。薬をちゃんと飲んでないし、まだ治ってない状態です。
ニッキに接近禁止令が出てるので、警察がちょいちょい家に来る。体鍛えててマッチョだし、同居してる父母では抑えきれない。
その父(ロバート・デニーロ)は、病気の息子に苦労する普通の人かと思えば、こちらもクセ強めでした。アメフトの勝敗に血眼になってる。観戦時はリモコンの向きに固執する。ひいきのイーグルスが勝つ方に全財産を賭ける。
パットは友人のホームパーティでその妻の妹ティファニーと出会う。(これがジェニファー・ローレンス)夫を事故で亡くして、会社をクビになったばかり。精神病の薬の話でパットと盛り上がる。見た目キレイだけど機嫌悪い感じ。途中で帰ると言い出し、パットに送らせる。
自分の部屋は離れだからと、パットを(セックスするかと)誘うのですが、ニッキを想ってるパットは(この女関わるとヤバイ。とも感じ取ってるから)断ります。ティファニーはパットを叩いて去っていく。
ちょっと、精神的に不安定な人同士が絡んで、夜中に大騒ぎしたり、警察来たり、なので観てて落ち着かない。ティファニーがクビになった理由は、会社の人、全員とヤッちゃったから。夫を亡くしたショックで[セックス依存症or誰かにすがる症or自暴自棄]になっちゃったみたい。何か、危ない展開になりそうでしょ。
翌日、パットが黒いごみ袋をベストみたいに着てランニング。奇妙なので近所の人は引いてる。ここにティファニーが待ち構えてて、声をかけてくる。関わるとヤバイ、とパットは逃げる。ティファニーはパット仲良くなりたいのだった。ここら辺から、二人ともわりとまともになるので、落ち着いて観れます。てか、コメディ要素有りの映画として、気楽に観てよかったんだ。精神が不安定な人ってこれくらいは、あるある。と心得て観ましょう。
パットとティファニーはダイナーで夕食デート。なのにパットが注文したのはシリアル。牛乳かけて「君も食べる?」って。ティファニーは相変わらず不機嫌な喋りで、突然キレ出す。まぁ、お互い精神を病んでるのを分かり合おうとしたのに、パットが突き放したこと言うからなんですが。店を出て街中でも口論。そこに『マイ・シェリー・アモール』が流れてきたので、今度はパットが暴れ出した。二人とも精神不安定ながらも、どちらかが暴れたら、もう一方がまともになって場を収めようとしてる。
パットは、ティファニーからニッキに手紙を渡してもらう条件に、ティファニーの社交ダンスのパートナーとして付き合うことになった。こうやって二人で何かをやり遂げることで精神疾患を克服してく展開かと読めますね。
パットが家に帰ると、兄がいて嫌味を言われる。兄は優秀なようで、パットの奇行をウザく思ってる。パットは暴れそうなところを、落ち着いて対処。成長してます。
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ダンスの練習。素人ながらパットは実はダンス上手かったーーてことなく堅い動き。ニッキの手紙のことばかり気にするこいつに不機嫌なティファニー。今回ジェニファー・ローレンスずっと不機嫌な態度です。でも、ダンスに打ち込めば、二人とも依存してたモノから離れて精神は落ち着いてきた。
ここに、精神病院での友達(クリス・タッカー)か訪ねてきて、ダンスの指導してくれる。グダクダだったのに、個性が出て良くなった。
なんか、良くなる道筋が見えてきた感じです。
後篇に続きます・・・