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菅田将暉と小松菜奈の映画「糸」の方が・・・

菅田将暉小松菜奈の恋愛映画で「溺れるナイフ」を紹介しましたが、もう一つの共演作のが、二人の結婚を「良かったねぇ」と思えます。中学生から三十代までの話なので、中学生役は別の子役(似てない)。「溺れるナイフ」では本人が中学生から演じてたの観ると、まだやれそうだけど、この方が時間の経過を感じさせれる。

 

p-each.hatenablog.com

中島みゆきの名曲「糸」をテーマにした映画

2020年 日本 恋愛映画

あらすじ ネタバレとピーイチの意見を含みます。

平成13年、北海道で、花火大会の日。河原で眺めてる園田葵:あおい(植原星空:せら)の前に
漣:れん(南出凌嘉:りょうか)が自転車で転倒。心配した葵が 漣にサビオを渡す。
サビオ=絆創膏です。ピーイチが幼いころ、絆創膏のことはバンドエイドじゃなくてサビオと呼んでいたのを思い出しました。
しかし、 葵の腕の包帯を見て、 店頭で怪我した 漣 から「大丈夫?」と問いかけた。
 [花火]と「大丈夫?」を覚えときましょう。
漣と葵、両想いだけど、葵がある日から居なくなる。父が死んで、母と夜逃げしたらしい。漣は葵の友達から行き先を聞いて、訪ねて行く。アパートの鍵は締まってるけど、窓から荒れた汚部屋が見える。そこに帰ってきた葵は、眼帯してる。葵の母(山口紗弥加)の新しい男は、葵を虐待してた。母はそれを止めない。
漣は葵を連れてここから逃げようとする。無人のロッジに寝泊まりする。翌朝、警察が来て保護されちゃう。中学生が捕まるシーンに似合う中島みゆきの曲、「世情」は流れませんが、心をよぎる人多いと思う。ここでは、中島みゆき「糸」が流れます。
 
そして、平成20年。 漣と葵は平成元年生まれなので、歳が判りやすい。20歳の漣(菅田将暉)も自転車で走ってる。美瑛のチーズ工房で働いてる。そして中学時代の友達(成田凌)と中学時代の葵の友達(馬場ふみか)の結婚式のため、東京までやって来た。そこに葵も出席(小松奈菜登場ぉ)。2人とも中学時代とは見た目が変わってますが、ちゃんと一瞬で分かりますよ、それが映画。漣は、中学の時にもらったミサンガを失くしたように言う。大事に取ってあるくせに。あれから荒れた家庭に戻されたはずの葵は、立派に[キレイな小松奈菜]に育ってた。どころか、慣れた感じで「ネクタイ曲がってる」と直してくれた。これは…[若く美しいというリソースを売って、高い生活水準を手に入れた]と想像がつきます。帰る葵を追いかけて、漣はずっと想ってたことを伝えようとする。そこにベンツに乗った水島(斎藤工)が迎えに来る。
葵は、東京に引っ越してからキャバ嬢として働きだし、そこに通ってた水島に気に入られて、付き合いだした。大学に通うようになる。水島はファンドマネージャー社長。調子よく稼いで「金でたいがいのことは解決できる」言ってた。しかし、リーマンショックで失敗して、失踪。そうなる前に葵に「水島ファンドマネジメント」の封筒に入ったお金を渡してる。悪いヤツじゃない。葵は、失踪した水島の居場所=沖縄の海で釣りしてるところまで、ちゃんとお見通しで、追いかけていって沖縄で暮らすようになる。
美瑛に戻った漣は、元気なし。職場の先輩の香(榮倉奈々)がドングリを投げつけて元気づけてくれる。香と付き合いだす。友達(成田凌)は(馬場ふみか)と別れて、(二階堂ふみ)と再婚する。4人で会食。香がカラオケで中島みゆき「ファイト」を歌う。この曲って、カロリーメイト」のCMでサビだけ聞いてると、明るめな応援ソングかと思っちゃう。しかし唄い出しはダーク。漣が「明るい歌にしてくれよぉ」言う。「ファイト」が応援の掛け声じゃなく「闘え」の意味なんだな。
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平成22年、漣は香との婚姻届を出しに町役場に。そこに訪れてた葵と偶然の再会。北海道に居るはずの母に会いに来た。漣の社用車黄色いカングーで一緒に探して回る。叔父のところを訪ねたら、母すでに亡くなっていました。葵、泣く。母の男に虐待されてても止めてくれなかった事を「謝って欲しかった…抱きしめて欲しかった。」漣はそっと抱きしめる。しかしお互い相手がいるので、そこまででお別れです。「漣クンといた時が一番だった」(ズッキューン!)と言われたけど、よく堪えました。
空港で「俺はずっとあの町で生きていく」「じゃぁ私は世界中を飛び回ろうかな」ガラス越しに受話器で話す。こういう(刑務所の面会みたいな)システムが空港にあるんですね。
葵が沖縄に戻ると、水島は居なくなってた。金を残して。葵はシンガポール渡航。キャバクラで面倒見てくれた先輩・玲子(山本美月)が、呼んでくれたのです。自身の勤めるネイルサロンで働かないかと。この映画こうやって、以前関わった人が、再登場して助けてくれる場面が多いです。「縦の糸…横の糸…」と重なってく感じが歌のイメージに合いますね。北海道で再会した時も、中学時代世話になった食堂のおばぁちゃん(賠償美津子)を訪ねる。この人、最後の方でも出てきます。覚えとくと良い箇所は紫字にしてます。

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玲子が客とトラブルになって、ネイルサロンをクビになる。客が殴ってきたのに。日本人スタッフの冴島(高杉真宙)も辞めて、葵と3人でネイリストの派遣会社を立ち上げる。この時平成23年、日本では東日本大震災が起こりました。シンガポールでもニュースになってる。
漣は妊娠中の香りの付き添いで、病院で震災のニュースを見てる。そこで、香の身体に腫瘍があると判る。両親も漣も、産むの諦めて、治療に専念してほしい。しかし、香は強い意志で娘・結を産む。「泣いている人がいたら抱きしめてあげられる人になってね」と言って育てます。
 
・・・長いな、この話。中学生から30代までのなので、出来事 多いわ。後篇に続く。今日は3月11日、 震災の件までをまとめました。