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邦画「名も無き世界のエンドロール」の世界とは

「この世界の終わりに・・・」というコピーから、壮大な話かと思って観た

名も無き世界のエンドロール

2021年 日本 101分

岩田剛典と新田真剣佑の二人が主演。イケメン鑑賞映画です。サスペンスというほど全編が暗いわけじゃない。

幼なじみのキダとマコト。小学生の時、転校生の金髪の女の子ヨッチ(山田杏奈)と仲良くなり、高校生(と数年)まで3人いっしょ。マコトはちょっとした仕掛けでイタズラするのが好き。小中学生はムリだけど、高校生からは(岩田剛典)=キダ、(新田真剣佑)=マコト。ふたりが演じてます。中学生から高校生で同一人物なのか、変わり過ぎだけど、ヨッチ(山田杏奈)がつないでくれてます。

20歳くらいになったキダとマコトは自動車整備工場で働いていた。そこにヘッドライト周りが壊れたポルシェの修理にやって来たリサ(中村アン)。無免許で車検も切れてるし、パパにバレたくないので正規店には頼めないという事情。代議士の車が当て逃げして、車検切れだった。というニュースがありましたが、車検が切れてたら、自賠責も更新できてないので保険も適用されないわけですね。修理依頼の用紙に、名前「リサ」のみ。明らかに関わらないほうがいい案件ですが、金はいくらでも出すと言うので受けちゃう。マコトはリサを食事に誘うけど、断られる。お高くとまったお嬢様て感じ。

「10年かけてプロポーズ大作戦」とは、マコトがリサに対して10年がかりで成し遂げるモノだと思えます。この後も、ヨッチとの3人の学生時代のエピソードが出てくるのに、大人になったヨッチは出てこないのが気になります。

マコトは整備工場から居なくなって2年。リサは雑誌のグラビアに載ってる。社長(大友康平)はキダにも解雇を告げる。立ち退きで、整備工場は廃業だから。でも、再就職先に輸入代行業の社長を紹介してくれた。その社長(柄本明)の会社は非合法な仕事もするヤバ目なとこ。人を殺せるか聞かれた。高校時代のシーンで、ヨッチがキダに「殺し屋になれば。」と言ってた。真面目に整備工やってたのに、いきなり裏社会の仕事に適応できるっぽい。柄本明は静か~に怖そうだけど、ちゃんとマコトの居場所を調べてくれてます。

マコトのアパートに訪ねて行くと、もう4000万円貯めたとのこと。2年で?整備工だった若者が。この時点で、二人が常人ではない能力があって、世界の終わりに立ち迎う話かと思いました。しかし、キダの闇の仕事っぷりや、マコトの稼ぐ力は本筋ではないので、気にしちゃダメでした。

マコトは4500万で入院中の老人の会社を買う。キダは引きこもりの高学歴の若者のIDを買い上げる。これでワインの輸入会社の社長に。そんなことできる「名もなき世界」なのかと思ったけど、普通の現代社会です。

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 プロポーズ大作戦と言ってるけど、ロマンチックな感じがしない。二人が何に向かってるか、なかなか見えてこないけど、「ラスト20分の衝撃・・・」というこの映画のコピー。つまり、散らばったエピソードがラストでつながる話。予測しながら内容を真面目に追うのもよし、ぼーっとイケメン見てても、最後に訳は分かります。高校生役も自然にできてるし、仲良し学生の様子も楽しそう。

学生時代の回想で、押しボタン式の横断歩道がよく出てくる。轢かれて死んでる犬をヨッチが見つめてる。修理依頼に来たリサが事故の理由を聞かれたとき、犬を轢いたと言ってた。IDを買い取った引きこもりの部屋に、写真立てに犬の写真があった。これらは何か関連があるのか・・・マコトのいたずらギミックはどこかで活かせるのか・・・と拾ってく部分と、先に説明した〈本筋じゃない〉ので切り捨てる部分があります。

 簡単には解らないように、現在と過去の話が入り乱れる構成。キダが回想でも現在でもサンタの恰好するので、区別しないといかん、とか。

ネタバレになるほど書いたら、ラストで「そーいうことか!」という快感がなくなっちゃうので、ここまでにしときます。

 

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