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映画「感染家族」の意外な感染力

新型コロナは[家族内感染]が多いと言われてましたね。一緒に生活してる時間が長いので当たり前です。しかし、意外にも[ゾンビ感染]は家族内では進まない、そんな映画がこれ

感 染 家 族

2019年 韓国 112分 パニックコメディ

あらすじ ネタバレとピーイチの意見を含みます。

韓国の田舎で、ガソリンスタンドを営むパク一家。田舎のスタンドって、やっぱりお客さん少ないのね。これから、低燃費車や電気自動車の普及で、ガソリン入れる車が減ってくとなると、経営は厳しい。長男ジュンゴルとその妻ナムジュは、ちょっとズルい稼ぎ方する。

ある研究施設から脱走してきたゾンビ。第一発見者のお父さんマンドクが、このゾンビに噛まれてしまう。言葉をしゃべれない知性の無さそうなゾンビに噛まれたら、同じようになってしまうかと思ったら、平気なマンドク。それどころか、ちょっと若返った。この時点で、感染は広がらない→ゾンビ増殖のパンデミックの恐怖は無いという安心

後に「チョンビ」と名付けられるこのゾンビ、特殊メークで醜い造形にする…わけじゃなく、顔に怪しげな色を塗った程度のメーク。安っい作りです。見ず知らずの顔の汚れた男が追っかけてきたら、そりゃ怖いだろうけど、実害は無さそうだし、顔拭けば普通の見た目(むしろイケメン)なので、たいして怖くないのです

末娘ヘゴルが、このチョンビに道で追いかけられてたところを兄が車ではねて、倉庫に捕えておきます。この撥ねられるアクションが、もうコメディだと分かる。食料はキャベツを丸かじりでいいので、扱いは楽。

 マンドクが若返ったことを近所のおっさん連中が問い詰めてくる。チョンビに噛まれたことを、一人の男に話すと、他のおっさん皆に知れ渡ってる。みんな、金払ってでも、チョンビに噛まれて若返りたいと、家を取り込んでくる。

都会から帰ってきた、チャラめな次男ミンゴルが、チョンビを製薬会社に売り渡そうと、レッカー車に乗せてチョンビを連れだす。しかし警察の職質にあい、署まで来てもらおう。結局うちに連れ戻される。この時、警察で「指紋照合したが、合致するものがない。おかしい。」と言ってました。韓国では犯罪者じゃなくても、指紋登録制度があるそうです。北のスパイがどこに紛れてるか心配な国。そのため国民の管理が厳しい社会ですね。しかし、「こんな田舎じゃ、登録ない者もいる」と言ってたので、漏れはあるみたい


 

そしてパク一家は、倉庫で順番におっさんたちの腕を,チョンビに噛ませていく。ドライブスルー感染(?)ビジネスを始めます。やっと広がってきた

ゾンビ感染の疑いで倉庫に拘束されてた父マンドクは、この売り上げ金を持ち出し、こっそりハワイに旅立った。

その後も、嚙まれたい客は続々来るので、パク一家はこれで儲けます。ヘゴルはチョンビをメンテナンスしてあげる。美容院でカット&メイク。カラコン。もーぅイケメン。さらにおしゃれな服。へゴルはチョンビを好きになっちゃう。

調子よくなってきた頃に異変は起こる。噛まれてちょっと若返ったおじさんたちが、ゾンビ化を発症。周りの人たちに襲いかかった。そして町中に感染が広がる。ここで初めて[従来型のゾンビが大勢で町をふらふらと歩く]状態になります

そのゾンビ軍団が、パク家に押す寄せてくる。家にはジュンゴル、ヘゴル、妊娠しておなか大きいナムジュ。鍋や釜かぶってプロテクターに。この状況は恐怖だなぁ。でもゾンビが、顔に汚れ色を塗った程度の安い作りなので、恐怖度は低め。外にいたミンゴルがチョンビを連れて、軽トラから花火で攻撃する。大したダメージになってない上に、ガソリンスタンドで花火って、引火の危険が。

しかし、打ち上げ花火をあげたら、ゾンビたちはそちらに反応して動きが止まった。こういう単純な習性が、恐怖を和らげてくれます。ジュンゴルも出てきて応戦。残った妻ナムジュはこの状況で赤ちゃんを産む。

なんとか、レッカー車に乗って家族はここから逃げ出す。ゾンビたちがチョンビに群がってるうちに。そして、引火して大爆発。チョンビを犠牲にして家族は逃げ延びた様子。

ラジオのニュースでは、韓国中でゾンビ騒動が起こってるとのこと。そして、もみ合いになってた時にジュンゴルが噛まれてたーーー。そのうち発症しちゃうだろう。どうする?

そこへ、父マンドクがハワイから帰ってきた。元気に。ゾンビ化していない!マンドクには耐性があったのです。「感染家族」というから、家族中が感染してピンチになると予想しちゃうけど、結局、この家族、だれも発症してないよ。

今度はマンドクがワクチンの役割。ゾンビ化した人を噛んで治してゆく。これがビジネスになってるのか、「統括営業理事」とか家族それぞれ役職つきで紹介される。爆発に合ってもチョンビは生きてた。みんなと合流して一家の一員に。

めでたし。最初はちょっと怪しい雰囲気で、暗めな話かと思ったら、途中から[これはゾンビとか感染を、コメディにしたお気楽映画だ]と気づいた。楽しんで観ましょう。ほど良くハラハラな場面もあるし、飽きずに観られました

 

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